分からない事を分かろうとするのはナンセンスだ
分からない事は分かろうとしない
悩みのほとんどは、
まだ起こっていない未来の事だと言われます。
まだ起きていないことに対して、人は悩むのです。
よく考えれば、それってすごくナンセンス。
だって、
まだ起きてない問題は、
問題でもなんでもないのですから。
こんなことを、思ったきっかけは、
N氏の話のなか。
人民元は今後どうなるんですか？
よく聞かれている質問へ対する回答を、
さすがだなと思って聞いていました。
分からない事を分かろうとする事がナンセンスだ。
一般的に、通貨は需要と供給で為替レートが決まりますが、
中国人民元に関しては政府がその決定権を持っています。
人民元の価値は国の政策として決められているのです。
人民元の価値が今後どうなるのか、
それが分かるのは、
政府筋の一部の人にしか分からないこと。
人民元に限らず、通貨のことは基本予測不可能です。
社会情勢、天災、国のトップが発した一言で外交に経済に打撃を受けたり、
あらゆる予期せぬ出来事が引き金となり、
国の通貨は一気に、
上がったり下がったりするもの。
例えば、世界を脅かしているISの存在だって
数年前までは誰も知りませんでした。
その国の次期大統領が誰か、一般市民に分かるはずありません。
よって、分からない事は分からない前提で対策を立てる。
もちろんトレンドはあります。
トレンドはあるけれども、
それが絶対だとは誰も言い切れません。
神様でもない限り
未来の絶対なんて分からないのです。
だからこそ、
まだ見えない未来に一喜一憂するより、
どう転んでもいい様に、
今、出来る事をする準備が大切。
過去は変えられないけど、
未来は変えられる。
今、を変えれば、未来は変わるのです。
通貨に関して、
ひとつだけ絶対だといえること。
それは、
ひとつの通貨で持つことが最大のリスク。
最低でも、円と米ドルぐらいの分散はしておく方が安心です。
円が上がればドルは下がる、
円が下がればドルは上がる、
シーソーと同じ。
日本の定期預金や国債を買って
僅かな金利で日本円に縛り付けておくよりも、
通貨分散することの方がよほど大切だと思います。
